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SONY MDR-M1はCD900STを超えるのか?次世代モニターの真髄を徹底比較!

ヘッドホン

音楽制作の現場で「30年以上も君臨し続けた伝説」と言えば、泣く子も黙るMDR-CD900ST。しかし、現代のハイレゾ音源や空間オーディオ、さらには個人での宅録需要の高まりを受け、ソニーが「これからの数十年を支えるスタンダード」として世に送り出したのがこのMDR-M1です。

今回は、このMDR-M1がいかにして「次世代の覇者」となり得るのか、CD900STやMDR-M1ST、さらには開放型のMDR-MV1といったライバル機と比較しながら、その実力を徹底的に解剖していきます。3,000文字を超えるディープなレビュー、ぜひ最後までお付き合いください。


1. 伝説の継承と「再定義」。MDR-M1が生まれた背景

まず、なぜ今このヘッドホンが必要だったのかを語る必要があります。

かつての音楽制作は、プロ用の巨大なスタジオで、大型スピーカーを鳴らしながら行われるのが常識でした。しかし現在はどうでしょう。寝室で世界レベルのトラックが作られ、リスナーはApple Musicの空間オーディオで「音に包まれる体験」を求めています。

これまでのMDR-CD900STは、音の「欠陥(ノイズやピッチのズレ)」を見つけるための、いわば**「音の顕微鏡」でした。対してMDR-M1は、音の質感を正確に捉えつつ、リスニング環境の多様化に対応するための「音の物差し」**として設計されています。


2. スペックから見る「異常なほどのポテンシャル」

まずは基本スペックを整理してみましょう。ここを見るだけでも、ソニーの本気が伝わってきます。

項目SONY MDR-M1SONY MDR-CD900STSONY MDR-M1ST
形式密閉ダイナミック型密閉ダイナミック型密閉ダイナミック型
周波数帯域$5Hz \sim 80,000Hz$$5Hz \sim 30,000Hz$$5Hz \sim 80,000Hz$
インピーダンス$50\Omega$ (at 1kHz)$63\Omega$ (at 1kHz)$24\Omega$ (at 1kHz)
質量(本体)約216g約200g約215g
ケーブル着脱式(ネジ式ロック)固定式(標準プラグ)着脱式(ネジ式ロック)

驚異の再生帯域 kHz$ の意味

人間の耳は一般的に $20kHz$ までしか聞こえないと言われています。ではなぜ $80kHz$ なのか?それは、超高域まで再生能力を持たせることで、可聴帯域内での位相(音のタイミング)を極めて正確に保つためです。これにより、音の立ち上がり(アタック感)や空気感が、まるで現場にいるかのように再現されます。


3. 音質:これぞ「現代のナチュラル」

MDR-M1の音を一口で言うなら、**「全帯域においてストレスがなく、かつ圧倒的な情報量」**です。

低域:サブベースまで見える解像度

近年の音楽シーンで最も重要なのがローエンドの処理です。CD900STでは難しかった「地を這うような低音」が、MDR-M1では驚くほどクリアに、かつタイトに描写されます。膨らみすぎず、しかし必要な量感はしっかりある。キックドラムの「ドッ」というアタックと、その後の余韻の引き際が完璧に見えます。

中域:ボーカルが「そこにいる」実在感

中域の表現力は、ソニーのお家芸です。特筆すべきは、特定の周波数が強調されていないこと。CD900STは少し「硬め」で、ボーカルが耳に突き刺さるような感覚がありましたが、M1は非常にシルキーです。それでいて、息遣いやリップノイズまで鮮明に聞こえるため、歌い手の感情の機微まで伝わってきます。

高域:痛くないのに、すべて聞こえる

高域の処理は、多くのモニターヘッドホンが苦労するポイントです。解像度を上げれば耳が疲れ、抑えれば曇って聞こえる。MDR-M1はこのバランスが神懸かっています。シンバルの余韻やリバーブの消え際など、微細な成分が「スッ」と消えていく様が見事です。長時間の作業でも「耳が痛くならない」のは、プロの現場では最大の武器になります。


4. 宿命の対決:MDR-M1 vs 歴代モデル

ここからは、皆さんが最も気になっているであろう、他の主要モデルとの徹底比較を行います。

① vs MDR-CD900ST(業界標準の赤ラベル)

  • 音場感: CD900STは音が耳元で張り付くような感覚ですが、M1は左右・上下に自然な広がりがあります。
  • 音色: CD900STは「粗探し用」。M1は「楽曲制作・ミックス用」。
  • 利便性: 断線してもケーブルを交換できるM1の圧勝です。

結論: 「悪いところを見つける」ならCD900ST、「いい音楽を作る」ならMDR-M1です。

② vs MDR-M1ST(2019年発売のハイレゾ対応機)

  • 音のキャラ: M1STはやや「ドンシャリ」気味で、中低域に厚みがあります。対するM1はよりフラット。
  • 装着感: M1STは側圧が強めで、人によっては短時間で耳が痛くなることがありました。M1はイヤーパッドが厚くなり、雲に包まれるような快適さに進化しています。

結論: M1STは「モニターとしての鋭さ」が際立っていますが、M1はより「リスニングとの橋渡し」ができる汎用性を持っています。

③ vs MDR-MV1(背面開放型の空間オーディオ機)

  • 用途の違い: MV1は空間オーディオのミキシングに特化した「開放型」。M1は録音からミックスまで使える「密閉型」です。
  • 音の抜け: 開放型のMV1の方が抜けはいいですが、M1は密閉型とは思えないほど閉塞感がありません。

結論: マイク録りをするならM1が必須。スピーカーに近い感覚で作業したいならMV1という使い分けがベストです。


5. デザインと装着感:プロの道具としての機能美

MDR-M1を手に取って驚くのは、その**「軽さ」**です。約216gという重量は、スマホを少し重くした程度。しかし、安っぽさは微塵もありません。

独自の立体縫製イヤーパッド

M1のために開発された新しいイヤーパッドは、耳の周りの形状に合わせて厚みを変えてあります。これにより、**「高い遮音性」と「長時間付けていても蒸れにくい快適性」**を両立しています。メガネをかけたままでも隙間ができにくく、低音が逃げない設計は、メガネ派のクリエイターにとって救世主と言えるでしょう。

信頼のケーブルシステム

同梱されるケーブルは、1.2m(外出・ノートPC用)と2.5m(スタジオ・据え置き用)の2種類。どちらもジャック部分がネジ式でロックされるため、作業中に不意に抜ける心配がありません。こうした細かな配慮が、プロの現場で長年愛されるソニーの凄みです。


6. このヘッドホンを買うべきはどんな人?

正直に言いましょう。MDR-M1は「万人におすすめできる」稀有なヘッドホンです。

  • DTM・音楽制作を始めたばかりの方: 最初に「正しい音」を知ることは、上達の近道です。M1を買っておけば、数年は買い替える必要はありません。
  • CD900STで耳が疲れていたプロの方: M1への移行を強くおすすめします。解像度はそのままに、耳への負担が劇的に減ります。
  • 高音質なリスニングを楽しみたいオーディオファン: 「味付けのない、アーティストが聴いているそのままの音」を体験したいなら、最高の選択肢です。

7. 総評:これこそが「新時代の正解」

SONY MDR-M1は、単なる新製品ではありません。30年続いたモニターヘッドホンの歴史を更新し、これからのデジタル音楽制作の「基準」を打ち立てた金字塔です。

かつてのモニターは「厳しい音」が美徳でした。しかしMDR-M1が教えてくれるのは、**「正確な音は、心地よい音でもある」**という事実です。このヘッドホンを装着した瞬間、今まで聞こえていなかった音の粒子が、目の前に鮮やかに立ち上がるはずです。

もしあなたが、自分の作る音楽、あるいは聴く音楽をもっと深く、正確に知りたいと願うなら。 迷わずMDR-M1を手に取ってください。その決断は、あなたの音楽人生を一段高いステージへと引き上げてくれることでしょう。

画像引用元:https://www.sony.jp/headphone/products/MDR-M1/?srsltid=AfmBOoqGuSd17BEL_a4Zmx7TCdIpUj2-jIMyzil6tDKNKzo5Q6k9Kkli

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