オーディオの世界において「名機」と呼ばれる製品は数多くありますが、ルーマニア発のブランド「Meze Audio(メゼ・オーディオ)」が送り出した「99 Classics」ほど、美しさと実用性を完璧に両立させたヘッドホンは稀でしょう。
2026年1月23日に発売された最新モデル**「99 Classics 2nd Generation」**は、その伝説的なデザインを継承しつつ、現代のリスニング環境に合わせた細やかなブラッシュアップが施されています。
1. 唯一無二のデザイン:手にした瞬間に伝わる「職人の情熱」

Meze Audioの創業者アントニオ・メゼ氏は、プロダクトデザイナー出身です。その背景が色濃く反映された99 Classicsシリーズは、もはや「音を聴くための道具」を超え、「工芸品」のような佇まいを持っています。
ウォルナット無垢材の輝き

最大の特徴は、何と言ってもイヤーカップに使用されているウォルナット(くるみ)材です。2nd Generationでもこのこだわりは健在で、CNCマシンによって精密に削り出された無垢材は、一つひとつ木目が異なります。あなたが手にする一台は、世界にたった一つだけの表情を持つ「あなただけのヘッドホン」なのです。
曲線美とエレガンス
金属パーツ、レザー、そして木材。異なる素材が見事に調和したフォルムには、一切の無骨さがありません。2nd Generationでは、イヤーカップのシェイプがわずかに変更され、初代よりも丸みを帯びたエレガントな曲線を描いています。
サステナブルな「フル・ディスクリート設計」
Meze Audioの哲学として特筆すべきは、**「接着剤を使用せず、ネジとボルトだけで組み立てられている」**点です。これは、すべてのパーツが交換可能であることを意味します。万が一故障しても、使い捨てにするのではなく、修理して長く使い続ける。ヘッドホンを「消耗品」ではなく「生涯のパートナー」として捉えるブランドの姿勢が、細部まで貫かれています。
2. 快適な装着感:ストレスフリーなリスニング体験

どれほど音が良くても、装着感が悪ければ音楽に没頭することはできません。99 Classics 2nd Generationは、独自の機構により、驚くほど快適な付け心地を提供します。
自動調整ヘッドバンド
一般的なヘッドホンのような「カチカチ」という手動のサイズ調整は不要です。スプリングスチール製のフレームと伸縮性のあるヘッドバンドにより、頭に乗せるだけで最適なポジションにフィットします。側圧も非常にマイルドで、長時間の使用でも疲れを感じさせません。
改良されたイヤパッド
2nd Generationでは、イヤパッドの厚みがわずかに増しており、耳周りの密着感が向上しています。これによりパッシブな遮音性が高まり、周囲の雑音をより効果的にシャットアウトできるようになりました。
3. 音質の真価:よりクリアで繊細に、そして変幻自在に
音質面では、40mmダイナミックドライバーという構成は維持しつつも、内部構造の見直しによりさらなる高みへと到達しています。

中高域の明瞭さが際立つモダン・サウンド
初代99 Classicsは、ウッドハウジングらしい「温かみ」と「豊かな低音」が魅力でしたが、2nd Generationはそこに**「繊細さ」と「透明感」**が加わりました。
- 高域: 非常にクリアでキラキラとした質感があり、シンバルの余韻やボーカルの息遣いがより鮮明に。
- 低音: 初代よりもタイトでシャープに引き締まっています。量感で攻めるのではなく、ベースの音程感やドラムのアタックを精密に描き出す質感重視のチューニングです。
- 空間表現: 音場(ステージ)が左右に広がり、楽器の定位(どこで鳴っているか)がより分かりやすくなっています。
秘密兵器「アコースティック・アブソーバー」
驚くべきは、新開発の**「アコースティック・アブソーバー」が付属している点です。これはドライバーとイヤパッドの間に挟む特殊なシートで、これを装着することで「初代の温かみのあるサウンド」を再現することが可能**になります。 「最新のクリアな音」を楽しみたい時は外し、「リラックスしてゆったり聴きたい」時は装着する。一つのヘッドホンで二つの個性を使い分けられる、オーディオファンにはたまらないギミックです。
4. スペックと利便性:スマホでも楽しめる鳴らしやすさ
2nd Generationでは、インピーダンスが16Ωへと低減されました。これは、専用のハイパワーなアンプがなくても、スマートフォンやポータブル音楽プレーヤー(DAP)で十分に高音質を楽しめることを意味します。
また、付属のケーブルは1.8mの1本に集約されました。さらに、現代のニーズに合わせてUSB Type-C への変換アダプターが標準で同梱されています。iPhoneや最新のAndroid端末でも、箱を開けてすぐに最高の音で聴き始めることができます。
5. 初代と2nd Generation、どっちを選ぶべき?
多くの人が悩むポイントですが、2nd Generationは以下のような進化を遂げています。
- メンテナンス性の向上: イヤパッドの固定方式が「爪によるスナップ式」になり、交換が劇的に楽になりました。
- リケーブルの自由度: プラグ差し込み口がわずかに広くなり、サードパーティ製のケーブルを選びやすくなっています。
- 音の選択肢: アコースティック・アブソーバーにより、新旧両方の音を楽しめます。
現状、これから新規で購入されるのであれば、機能的にも音響的にも洗練された2nd Generationを選んで間違いありません。
6. メリットとデメリット
公平なレビューのために、あえて気になる点も挙げます。
メリット
- 所有欲を満たす芸術的デザイン(一点もののウォルナット)
- 超寿命設計(全パーツ交換可能)
- 長時間の使用に耐える極上の装着感
- 繊細かつ豊かな表現力(アブソーバーで音色変更可能)
- 高い鳴らしやすさ(16Ωの低インピーダンス)
デメリット
- 折りたたみができない:ハウジングを回転させたり折りたたんだりすることができません。持ち運びには付属の専用ケースが必須となり、鞄の中ではやや嵩張ります。
- ケーブル本数の減少:初代は2本のケーブルが付属していましたが、今回は1.8mの1本のみです。
7. まとめ:こんな人におすすめ!

Meze Audio 99 Classics 2nd Generationは、単なるマイナーチェンジではなく、完成された名機をさらに「究極」へと近づけたモデルです。
- 自宅でゆっくりと音楽の海に浸りたい方
- 「本物」の素材感やデザインを重視する方
- ポップス、ジャズ、クラシックまでジャンルを問わずクリアに聴きたい方
- 長く、一生モノとして使えるヘッドホンを探している方
このヘッドホンを頭に乗せた瞬間、あなたのリビングは最高級のリスニングルームへと変わります。ウォルナットの柔らかな手触りと、そこから紡ぎ出される優雅なサウンド。ぜひ、ご自身の耳で体験してみてください。
画像の引用元:https://mezeaudio.jp/99-classics-2nd-gen/
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